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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ついさっき裸の馬が駆け抜けたそんな二月の午前五時半
かわやつめ脛はぎにとりつき血を吸うと夢みしゆうべ熱すこしあり
椽臺に帽子を脱ぎて仰ぎ見るその紅葉もみぢの木このもみぢの木
深海魚光に遠く住むものはつひにまなこも失ふとあり
おとなしく人の流れにはこばれて道具屋筋で脇にそれたり
むきだしのそんざいならぬもののなき炎昼をつりがねの撞かるる
門かど柳やなぎあかるく透すきて広池ひろいけの向うをとほる滊車きしゃあらは見みゆ
ふるとしの雪やいづくとあざかへしこのとしこの日趾とふなゆめ
明けきらぬサントス港に船出待つニュークロップが青く匂へり
「悪の華」と「実践理性批判」とがせせら笑へり肩をならべて
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