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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
土井礼一郎
檸檬が書ければだいたいうまくいくのですたったこれだけこの世のことは
カーテンが外へふくらみ臨月のようで中身は4年3組
今朝の更新はお休みさせていただきます 土井礼一郎
ふるえやまぬ樹々のあわいを駆けすぎし あれはまなうらのなみだなるべし
二百個の卵をといた青年がいとはれやかに便所へむかう
そこの廊下に立つてる空気がまづ揺れてそれからわたしが揺れはじめたの
離婚の決意固めし友を送りきて窓越しに見きわが卓の桃
あたまのなかのあなたは空気に触れたことがなくひらがなでひらがなでぼくを呼ぶ
楡のかげから見てゐてあげる軽やかに才能がすり減つてゆくのを
萌えるのは世界というアダルトサイトにまだ広告がついてないから
救急車、ゴミ収集車、街宣車 走り去るものそれぞれに
美
は
し
それからは専門学校生としてひとのからだを曲げて暮らした
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