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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
加速して高速道路へなじむとき時はゆったり時だけをする
掲示板に電光ながれゆくさまのなめらかなりき冬を思えば
身悶えの果てに緋色の糸を吐き出して妖しきははそはのひと
十三階より眺むればあかときの救急車にはあぢさゐが似合ふ
こっくりと深くうつろいゆくことをもみつと言いき手をひろげたり
裸にて働き居りし若者はやがて園内に自転車のりはじめつ
ぴんと張る布をシャーッと切り裂いた 感情のこない先の先まで
<おかえり>がすき 待たされて金色のとおい即位に目をつむるのさ
来る船来る船にある島なれば瀬戸内海に三千の島
空の高さを想うとき恋人よハイル・ヒトラーのハイルって何?
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