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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ドアを閉め肩の力を抜いてからサンドバッグは眠りに落ちる
わが体の秘密をいはば
左膝蓋
ひだりしつがい
下部一寸余脛毛つむじ巻く Part2
病院を憎みて祖父は鮭のカマ大きを買いて帰りきて焼く
一瞬で耳かきを吸う掃除機を見てしまってからの長い夜
ぺろんぺろん季節が顔を舐めあげて読み取っていく認証コード
ひろき道
砂地
すなぢ
に入りて尽きしかば濁り波よる磯あらはなる
燃えながら生きている肺こころよりからだはあかるく火照りつづける
後ろ手に髪をくくれり夜の更けを起きて詩を書くならず者にて
訳もなく靴ひもを固く結ぶとき何を絞め殺したんだ僕は
汗ばんで額に張り付く前髪を陽の差す中ではらってくれる
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