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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
「凍てる」とはただ一点が痛むこと 「冬」は鼻腔の奥で決めます
この町に雪は降りだす少年の描きさしの魔方陣に呼ばれて
すべてを選択します別名で保存します膝で立ってKの頭を抱えました
雪のうへに空がうつりてうす青しわがかなしみぞしづかに燃ゆなる
いきもののぬくみわが身にうつりしがまた冷めゆけりまぼろしのごと
冷えわたる夜の澄みわたるかなたよりもうすぐ
天
てん
の
雪麻呂
ゆきまろ
が来る
握り締めたる指ひとつづつ解くやうに失くしたしこゑも名前も影も
衰弱と睦みゐたるは甘美なりわれが
風邪
ふうじや
の癒えなむとして
閉ざしたる窓、閉ざしたるまぶたよりなみだ零れつ手品のごとく
ホームページ・ミクシィ・ツイッター・ズームなど渡り来し我は
歌人
うたびと
である
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