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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
このビルはカラオケになる私なら歌うためのビルそう思って建てる
片側を闇にのまれてそよぐ樹を観ればかつてのわたくしならむ
ゴンドラが緑の谷の上をゆく うれしさと不安の起源はおなじ
匂ひの記憶、ではなく記憶そのものの匂ひとおもふ四月の雨は
泥のしみこんだ軍手を手にもって立っている次に見る夢にも
ひとすぢに朝光は入り布のうへの黒く熟れたるアボカドの照る
関東の冗談なのか失礼なだけかわからんけど笑わんよ
轟きをしばらく宙に残しつつこの世の淵へ降りてくる水
ローソンのドアが手動で開けながら佐藤優の猫のことなど
今という狭間に揺れる水面のひかりに隠れている暗がりは
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