コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
樹のなかに馬の時間があるような紅葉するとき嘶いななくような
いつになく張り切っているポケットに今日は切符を任せてやるか
その羽に天ひるがへし身に享くる時間せまくはなきかつばめよ
忽然と秘密は解けるトイレットペーパーの芯あらわるる朝
かつ凍りかつは砕くる山川の岩間にむせぶ暁の声
寝息だけがこの部屋の風 きみの気球はオクサス河を越えたところか
露や花花や露なる秋くれば野原に咲きて風に散るらむ
ワンピースが風に吹き飛ばされないための棒として駅のホームに立てり
暮れて行く形見に残る月にさへあらぬ光をそふる秋かな
空ネア無ンとぞ名乗る戀びと宵宵にダイヤモンドを砕くかなしも
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
112
固定ページ
113
固定ページ
114
…
固定ページ
473
次のページ