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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
「憎らしい顔だつたわね」本当は き、北の湖の尻が憎らし
屈辱を沼にしづめて舟をだすほそい水路の闇を濡らして
七月七日一夜かぎりの逢ひの外白牛はやさしき眠りを得しや
くもりなき硝子の向こう雨が樹に樹が雨となるまでを見ており
ハードルをつぎつぎ越ゆる若き
脚
あし
のむかうに暗き夏のくさむら
唐突に空中へ出てとまどへる水あり瀧と呼ばれるまでの
夏山をつぎつぎに行く雲の影どの雲というかげではなくて
子の耳より抜きしイヤホン若き日にわが愛したる曲ながれゐる
だいもーん、だいもにおーん。アスファルトぬくきがうへのこころは念ず
ブラウスを着ればブラウスの形にて私は座る職場の椅子に
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