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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
すずらんのように体を屈めつつふたつの乳房をまとめる朝は
アボカドの芯抉るたびうつとりと浮かぶ原生林の暗がり
夕映えの青岸渡寺に吾がたちて乳房の
間
あひ
に滝を容れたり
それは世界の端でもあつてきみの手を青葉を握るやうに握つた
植ゑたしと思ふ木草をつひに植ゑずわが世はなべてかくて過ぎなむ
ぼくはぼくを生きるほかなく沸点を越えてゆらめく水を見つめる
立つわたし、いきなり語り出すわたし ウラル=アルタイ語圏のわたし
放つとくと記憶は徐々に膨らみて四コマ漫画に五コマ目がある
岸辺まできみの遺体をうちあげていつもの朝のみどりに
復
かえ
る
母逝きしのちの五月もアマゾンの母の日ギフトの案内は来ぬ
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