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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ふとぶとと水を束ねて曳き落とす秋の滝、その青い握力
ひとひらをひとひやしなふ陽光を瞑りおもふに薔薇もまた星
鯉幟でつくつたシャツを着てゆかう空の底なる夕べの酒肆へ
幸せだ!バスが涼しい!幸せだ!バスが涼しい!バスが涼しい!
どの人も左巻きして傘を巻く北半球のタクシー乗り場
弱いもの順に腐ってゆくことの正しさ 夏はあまりにも夏
わんわんと蟬のこゑ降るこの国の引きこもる人百万を超ゆ
さかなへんの字にしたしんだ休日の次の日街できみをみかけた
「夢のやうにたのしかった」と言ふをさなお盆休みの小さな旅に
その頬は夜空あおぞらうつす頬 いらないよ、一輪挿しの言葉は
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