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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
夜の海 すこしあかるい黒が夜、暗くて濡れている黒が海
ふかづめの手をポケットにづんといれ みづのしたたるやうなゆふぐれ
めざめるとひし形だった天井を正方形にちかづけて寝る
走りながら渡されて笑いながら受け取る凧を柄にもなくたずさえて
外の冷気まといこし猫かきいだく幼き子らを思いいだしつ
花と骨、ともに描かれ砂漠にもわたしにもある泉をさがす
水澄まし季節に遅れ水を蹴る人を想うはひそかなこころ
真夜中の口笛、笑い、鳥の声朗らかな週末の死者たち!
ローソンだ近くに行って見てみよう 雨の横断歩道を渡る
さみしいとうつくしいって似ているね 青海と青梅を間違えず乗る
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