コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
行き先の表示つければそこまでは行くバスに身を任せたり
ひとり きて しま の やしろ に くるる ひ を はしら に よりて ききし しほ の ね
なかなかに 鳥けだものは死なずして、餌ばみ乏しき山に 聲する
花くたしいたくな降りそ新墓の猫の柔毛に滲みやとほらむ
さびしさの単位はいまもヘクタール葱あおあおと風に吹かれて
春の岬旅のをはりの鴎どりうきつゝとほくなりにけるかも
雪を拂ひ 乗りてはおり行く人を見て、つくづくと居り。汽車のひと日を
何といふ死のまぶしさよ道の辺の馬酔木の花は陽にけぶりゐて
木漏れ日を浴び続ければ白樺の木になりそうなほどひとりなり
窓のそとに木や空や屋根のほんとうにあることがふと恐ろしくなる
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
121
固定ページ
122
固定ページ
123
…
固定ページ
473
次のページ