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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
冬の風よけながら話す声ならん
火屋
ホヤ
のようなる夜を背にして
念校は人生のためあるのだろう想い出広がる冬の草はら
しっとりとつめたいまくらにんげんにうまれたことがあったのだろう
砂糖衣のくだけるおとの響きたるここが私の頭蓋の空き地
三連星
からすき
よ初めて人を抱きし夜のその夜のやうに冷ゆるからすき
十年をオークの樽に沈みいしライ麦の小さき呟きを飲む
眠りゐる子の息のみがやはらかし冬の星座が星をふやす夜
人間はひとつの不潔なる川と
靠
もた
るる窓に夕茜燃ゆ
晩年のあなたの冬に巻くようにあなたの首にマフラーを巻く
死ぬまでに看取るすべての花束でいまはあなたの手をふさぎたい
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