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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
風落ちたやうなしづけさ 大いなる鳴子のこけしがよこたはるのみ
この国などどうでもよいが首ばかり丹念に洗う湯屋にて洗う
エルニーニョのりもの酔いの語感あり神のゆめみるはるかなる沖
生き物をひかりのなかに置くことがさびしいのです電子オルガン
人の肉に酸味ありとぞ折り貯むる蕨やはらかにわが思ふこと
よぎる顔の定かならざる日暮れには数式のごとく会えぬ君あり
てんたうむしさんおきてーと薄明の小さなる死へ児は呼びかけつ
簡単に土下座できるといふ君の鶏冠のごとき髪を撫でたし
弥生三日雛の流るる見にゆくときみもさびしきひとりなるべし
指しゃぶりやめない吾子のつむじからふっくら土と雨と春の香
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