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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
永井 祐
なつかしきのごときのよりそひ此のさきのことなつかしくわが思ひゐる
かの見ゆる空の車に行かむときわがあゆみたり雨ふり来たり
休息の静けさに似てあかあかと水上警察の右に日は落つ
花苑のような合唱の波のなか舌足らぬ聲を探しはじめる
人影のまつたく消えた街のなかでピエ・ド・ネエをするピエ・ド・ネエをする
ねむるときとどろきをりし雨の音あかとき聞けばはらつきにけり
頭とは何ぞと問ふにジャコメッティ端的に応ふ胸の付け根
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