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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ハムカツにしょうゆを垂らす舌にもうざっくりとした食感がくる
何気なく凭れしものが確かなる支えとなりて冬の雲見る
誰にでもある思い出を聞きながら新潟県の夜を歩いた
つよい国でなくてもいいと思うのだ 冬のひかりが八つ手を照らす
黄昏に遅れてくらみゆく沼の/口をひらいて人の名をよぶ
水鳥のからだのなかに水平を保てる水のあり冬の空
死ぬものと死なないものに分けていく思考に鳥が座礁している
どこからが音であるのか一本の指のおもさが
鍵盤
キイ
になるとき
七年後だれかがはずすクリップを機密書類と箱にしまえり
外を向いて俯いてゐるひとたちが綺麗だ 風の夜のローソン
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