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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2021年3月
生のなべてを振り捨ててもと泣き叫びなめこを欣求する吾児である
新年の一枚きりの天と地を綴じるおおきなホチキスがある
連翹の花が咲くまでじっとしてしばらく居よう 鬼さん来るな
曲線の
屋蓋
をくがい
をもつ競技場ちかづきてまのあたり低き豊かさ
ふゆ日和ほつかりと浮く白鳥の一羽と九十九羽の不在
古本にひとすじ銀の毛光りたり時間はにわかに曲がりはじめる
休載のお知らせ
何切ると云ふにあらねど折折は光に見入るカッターナイフ
エスカレーターのなまあたたかき手摺にもおもひまうけず心のうごく
耳ひとつふたつみっつと落ちているように紅椿咲き終えている
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