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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
梅内美華子/うつしみは精肉売り場に漂へる漂白剤のにほひに冷ゆる
鈴木智子/屋上で白く干されたシーツたち五月はきっと揮発する夏
池田はるみ/あんたはなあどうも甘いと言はれてる烈夏の下を通つてゐたが
住谷眞/あまたなる死刑と雨の影のこし平成最後の夏は終はりぬ
森尻理恵/陽に疎き庭でも母は鉢植えをあちこち動かし花を咲かせる
山中律雄/父の死を忘れて父を問ふ母にその死告ぐればいたく悲しむ
森尻理恵/一応はわれは大人で頭下げ頭上げしときその老いを見つ
福島泰樹/前衛は精神なればあえかなる歌の翼を濡らすともよし
森尻理恵/姫神山は花崗岩ゆえ噴火せぬと朝日に光る山を指差す
村上一郎/わかくさの妻らを送り家を出て冬浅(あさ)き日に死にゆきにけり
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