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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
木下利玄/指尖(ゆびさき)の傷の痛みにひゞけつゝ市街(まち)の電車のきしるわびしさ 1
御供平佶/線路ゆく人のつらなりガラスなき前窓に見て警笛鳴らす
木下利玄/遲くつきし湯元の宿のくらき灯にわれ等の食べし黑き羊羹
曽川文昭/夕空を旅客機一機離り行き工学はいま文学を呼ぶ
木下利玄/黑き虻白き八つ手の花に居て何かなせるを臥しつゝ見やる
北川草子/安売りの洋書がパラフィン紙の下で花束みたいな音をたてる
木下利玄/磯町の床屋によりて髭剃れば鏡にうつり霰ふるなり
仙波龍英/夕照はしづかに展くこの谷のPARCO三基を墓碑となすまで
木下利玄/我が顔に靑き光を受けながら藪かげ草の肌身をのぞく
藤原龍一郎/散華とはついにかえらぬあの春の岡田有希子のことなのだろう
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