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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
月:
2020年10月
いまを吹く風 恐竜のほんとうの鳴き声を誰もずっと知らない
そのままのきみを愛するなんてのは品のないこと 秋 大正区
カメを飼うカメを歩かすカメを殺す早くひとつのこと終わらせよ
青き田に降りゐる雨の色見えず見えざることにやすらぎてをり
そのマスクいいね いんかんここ まいど ひかりをとどけたひとのせなか
山あひにおりしずまれる白雲のしばしと見ればはや消えにけり
ではなく雪は燃えるもの・ハッピー・バースデイ・あなたも傘も似たようなもの
町をゆくすべての人は使者として夏の日暮れを音もなくゆく
君はしゃがんで胸にひとつの生きて死ぬ桜の存在をほのめかす
ひたすらに面わまもれり悲しみの心しばらく我におこらず
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