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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ちからある雨となりたり傘の上の響きを手首でうけとめながら
神の掟不意に
畏
おそ
れつ唐黍の粒のひしめき列なしてゐる
レシートは大丈夫です、と伝えればくしゃくしゃにされるパフェのレシート
洗われた夜明けの海に立つ虹よ あと2メートル可愛くなりたい
絞りきるまでのレモンがじんわりと舌の在り処を教えてくれる
一生パソコンに触れず飛行機に乗らず母はみどりの明るい古墳
あと十円足りずに千円札を出すわづかに角の破れたるまま
煮えたぎる鍋をかき混ぜ繰り返す「きれいな兵器きたない兵器」
夕顔のかなたに銀河の流れあり庭の辺しずかに水の光りて
舌赤く染めて硝子を食べているわたしが夏に産みし生きもの
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