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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
朝方はまだ飛び方が変という程度だったが昼には逝った
五年後はプラスチックを使はないハッピーセット寂しくないよ
シガー・バーに湧きいづるときいまさらに一青窈『喝采』はわれを酔はしむ
肺という三角州ありただいま、と言うときひどく海が泡立つ
黒き蝶ふと入りきてひらひらとひとの間を縫ひて去りたり
裂けて地にある花びらに人間の童話を聞かす。五月某日
昨日の雪わが家裏に吹きだまりあはれゆふべは薄明りせる
このくにの空を飛ぶとき悲しめよ南へ向かふ雨夜かりがね
立っているうちに霧が過ぎしらさぎが過ぎてただ変わり果てたマフラー
春の夢たくさん詰めたふかふかの枕だったがかなりへこんだ
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