コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
さいかち 真
十楽の賢しく白き花咲きて江戸町裏の女ありしか
頭から洗いはじめたるわれを不思議なにんげんという
筑波根の新桑まゆの糸なれや心引くよりみだれそむらん
危き足に走りゆく者なり追ふ勿れ笑ふ勿れ影を見送れ
夜半の雨しずかに心濡らすとき祖母たちの踏むミシン幾万
ほととぎすけはしき声を吾が聞けば竹負ひてよろめくをあざ笑ふにや
夕かけて双子の山にゐる雲の白きを見れば春たけにける
万葉の窓を開くればにぎはしき野のさへづりや大宮人の声
全速の自転車に脅え日日あゆむこの街に来てはじめての夏
人生は壊れものだと思うだろう 言葉が見つからない、きみの前
直立せよ一行の詩 陽炎に揺れつつまさに大地さわげる
木製の銃でデコイの水鳥を撃ち抜いた、って感じがしたね
投稿ナビゲーション
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
8
固定ページ
9
固定ページ
10
…
固定ページ
13
次のページ