コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
日だまりの石ころのやうにしみじみと外勤の午後のバスを待つ
ああさうだこの声だつたと思ふためそのためだけに君と会話す
ひとみ冴えてわれ銀河へと流れこむ両手(りやうて)をひろげてひとりは重し
「あれ、まさか」前の背に浮くおとろえに粛然として焼香に並む
秋風(しうふう)に思ひ屈することあれど天(あめ)なるや若き麒麟の面(つら)
寂しさに海を覗けばあはれあはれ章魚(たこ)逃げてゆく真昼の光
曖昧なることばに輕く手をあげて昭和天皇いづくにゆきしや
喫茶より夏を見やれば木の札は「準備中」とふ面をむけをり
うつぶせに眠る娘の背に落ちて月のひかりはまだ新しい
父を支へて歩めば老人のにほひせり不機嫌に垂るる時間の匂ひ
投稿のページ送り
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
479
固定ページ
480
固定ページ
481
…
固定ページ
533
次のページ