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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
カテゴリー:
一首鑑賞
ゆるやかに櫂を木陰によせてゆく明日は逢えない日々のはじまり
好きなヒトと好きだったヒトが一階と二階に眠り春の雪降る
こうやって子供を好きになってゆくのだろう青に変わるまでの信号
くたびれた軍手が燃えるうつくしさ人は眠りぬ我も眠らむ
世に別れ去りたる人よ 目に見ゆる近き他界として空はあり
冬の夜の洗面台に忘れたるくれなゐの櫛おもひて眠る
冬の朝つめたき陶となる髪に従容と来てひとは唇触る
寄るべなき思ひにひらく枕絵の火鉢に赤く炭は燃えをり
なだれこむ青空、あなた、舌の根をせつなくおさえこまれるままに
たそがれてゆく樹木らもしばらくは影暖かし人のごとくに
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