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一首鑑賞 日々のクオリア

砂子屋書房 一首鑑賞

日々のクオリア

砂子屋書房  一首鑑賞

投稿者: 岩尾 淳子

罌粟咲けば罌粟にあふるるおもひありてひと日陶器のごとく過ぐさむ

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月20日

五十年使い慣れたるこの辞書のやぶれかぶれの我の老年

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月18日

閉店のやさしい音楽が流れて、旅を勧めてくる雑誌を閉じる

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月15日

まあそこに居つたらええよ、なんとなくほつと咲いてる木瓜とわたしと

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月13日

沼に沈む悲しき馬の嘶きを聞きてあわてて絵本を閉ぢる

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月11日

ゆらゆらとわれの寝覚めし朝焼けはほのおのようなダリヤのような

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月8日

壁のそばに葉が揺れてゐる葉のうらに風が光つてゐる五月であるも

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月6日

てふてふが一匹東シナ海を渡りきてのち、一大音響

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月4日

あした産む卵を持ったままで飛ぶ 燕は川面すれすれにとぶ

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年5月1日

キリストの生きをりし世を思はしめ無花果いちじくの葉に蠅が群れゐる

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年4月29日

時々、ひばりは空にのぼりゆき人間のすることを見るのです

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年4月27日

ジャングルジムに少年たちがぎっしりと本を読んだりぶらさがったり

投稿者 岩尾 淳子投稿日: 2020年4月24日

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  • 生活は球体 ガラスの玉のなか脚を開いてストレッチする
    投稿者: 内山晶太
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  • しずかだ 白桃に刃を入れながら誰の無念を生きているのか
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