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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
生沼 義朗
槇弥生子/吐きし血の500㏄の行方などふと気になればずつと気になる
森岡貞香/今夜とて神田川渡りて橋の下は流れてをると氣付きて過ぎぬ
鈴木英子/髙瀬さんも眼鏡、市原さんも眼鏡 もういないひとのやさしい眼鏡
髙瀬一誌/体(からだ)がこわれたという こわれたあとのつくり方あり
うにがわえりも/ルマンドの中を覗けばはつなつの海のうねりが目の前にくる
榛葉純/三次元、峠なゆたはまだいない 父娘(おやこ)ふたりでプリンを食らう
市原克敏/わがゆびの影をいぶかる蜘蛛といる蜘蛛に流れる時間の外で
皇后陛下御歌/今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく
本日の花山周子さんの「日々のクオリア」は夜までにはアップするそうです。
中村亜裕美/速報を読みおえしあと掌にすこし遅れてくる震えあり
黒瀬珂瀾/中澤系の通夜より帰る美南ちやんに布袍の裾を摑ませながら
中澤系/明日また空豆の殻を剥くだろう同じ力をかけた右手で
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