コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
山木礼子
午後の仕事は火つきの悪いバーナーをばらばらにしたところで終る
見たこともない光沢の服を着た人間たちが溺れる夜だ
出づるな森を、出づるな森を、死せるごときその顔を
保
たも
て、出づるな森を
森の樹がみな手を垂れて
夜
よ
となる時われの
後
うしろ
に椅子置かれけり
生きてゐる
証
あかし
にか不意にわが
身体
からだ
割
さ
きて飛び出で暗く鳴きけり
石に凍む
音
ね
いろはあれど今朝の朝の谺は須臾に鳴りかはし
熄
や
む
河に来るわれらの終りはじまりの緑の河は水に翳り
売りに来し蜆さえざえと濡れ居るを窓より買へり梅雨降りやまず
爆音の空ゆくときに微動して南を指せる夜の磁石あり
倚る壁のしづけさに眼をつむるとき霧なるわれを壁は堰きゐる
わづかなる水を軽羅の袋にし入れて死にゆくほかなき生か
本日投稿お休みです
投稿のページ送り
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
7
固定ページ
8
固定ページ
9
…
固定ページ
14
次のページ