コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
堀 静香
触れないと触れたいことがわからずに消去法にて指をからめる
こんなにずつとずつと死がありしらすぼし白飯にのせ黙々と食ふ
蛍光灯の下に集いて家族とはほくろの多き集団なりき
ひどい事した父親やひどい事された父親みんな父親
巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った
つくりごとのうつくしさときに胸に詰まり人の服もてなみだを拭けり
行きしなと帰りしなでは見えているものも私も全然違う
大きいねメロンの切手 でたらめに遠くで光る海みたいだね
マジックテープに繫がる野菜を断つときの同じちからが生むおなじ音
寂しいな 人に会っても寂しいし人にキュウリをもらっても寂しい
涙腺を刺激する絵馬のことばあれど人の祈りは忘れやすくて
秋茄子を両手に乗せて光らせてどうして死ぬんだろう僕たちは
投稿のページ送り
前のページ
固定ページ
1
固定ページ
2