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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
大松 達知
アイスクリーム君が食べしと死の四日前に記せり読むたびに泣く
何か含める友の饒舌と思へればはためくカーテンを括(くく)らむと立つ
少し遅れてきた人の汗ひくまでのちんちろりんな時間が好きよ
知る誰もなかりしあの頃あの気負い今日はだれもがKaz(カズ)とのみ呼ぶ
わが友の樣といふ字をみれば人はいたくさまざまにこの字を書きつ
いっさいが余白となりて 雪の朝なにほどもなきわたしが居たり
薄闇のあなたの底へ降りてゆくわれは言葉の梯子をかけて
友の家の厠へゆくと下駄穿きぬみやこべ遠くわれは来てあり
活けるまま糠揉み込みてぬめりとるあな耐へられず蛸の目を抓(つ)む
きんにやもんにやきんにやもんにやと踊りゆくしだいにきんにやもんにやにわれもなるなり
新しきとしのひかりの檻に射し象や駱駝はなにおもふらむ
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