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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
生沼 義朗
麻生由美/部分点なくて一気にバツをするマルより強しわが筆勢は
さいかち真/お前なァ、携帯電話(けいたい)の着メロに君が代を使ってそんなにうれしいか
鈴木香代子/教科書に宮沢賢治を読む窓に金剛石のひかり来ており
依田しず子/頭蓋骨(しゃれこうべ)に五臓六腑を吊り下げて杖で支えるこれぞ晩年
久々湊盈子/言葉にすれば虚辞となるゆえ風呂敷に包み提(さ)げゆく新酒一本
宮原望子/ぬ ぬぬぬ ぬぬぬぬぬぬぬ 蜚蠊(ごきぶり)は少しためらひ過(よぎ)りゆきたり
安立スハル/馬鹿げたる考へがぐんぐん大きくなりキャベツなどが大きくなりゆくに似る
蜂谷博史/爆音を壕中にして歌つくるあわれ吾(わ)が春今つきんとす
島尾ミホ/月読(つきよみ)の蒼(あを)き光もまもりませ加那(かな)征(ゆ)き給(たま)ふ海原(うなばら)の果て
小杉放庵/草原に疎開児童のひとり居り草の中にて家思ふらむ
石井伊三郎/何のはづみかモールス符号思ひ出し万葉の歌幾首かを打つ
本日の日々のクオリア、体調不良のため、今日の分は明日以降に更新いたします。
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