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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
都築 直子
ニュートリノ奔る気ままさもて晩夏全身を貫いて去れる喩
長き竿を前籠と肩に押さへつつ自転車はまづ大通りを渡る
動く歩道の端の端まで歩みきてひとつ飛びにつく龍馬空港
ながき夜の ねむりの後も、 なほ夜なる 月おし照れり。 河原菅原
水甕の空ひびきあふ夏つばめものにつかざるこゑごゑやさし
やわ肌の火照りの止まぬ発疹に似て筐体にランプが点る
4Bの鉛筆をもてはじめての円形脱毛塗りつぶすなり
爪切りはくちをひらきてわが生の真白き淵を噛みきりにけり
その位置に窓とめておく金属の穴と突起があつて、夕暮
太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき。
野を奔るけものの肉を食むゆゑにいざべる長き赤き爪もつ
醜の國のメリケンばらと神國のわが皇軍を同じに思ふな
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