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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
永井 祐
関東の冗談なのか失礼なだけかわからんけど笑わんよ
ローソンのドアが手動で開けながら佐藤優の猫のことなど
夜の風の其處にて消えぬ日比谷なる濠のみづのうへなる終り
缶ビールを缶から飲むにプルトップ鼻に当たっているなと思う
階段を松ぼっくりが落ちてきてあと一段の所で止まる
(帰るつてどこにだらうか)コントでは手首をひねつたら部屋の中
阪急の駅を降りればいつも冬休みのような街だと思う
足もとのばけつに飼へるざりがにのごそめく聞けばさびしまれぬる
入日さすあかり
障子
しやうじ
は
薔薇色
ばらいろ
にうすら
匂
にほ
ひて蠅一つ飛ぶ
なんとなく火の用心の拍子木を追い抜かさないようにゆっくり
嘴太のくろびかりせる一体が
擬木
ぎぼく
の柵に降りてをるところ
かじかめる手をば擦りつつ雪の日の水場までくだり来しソクラテス
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