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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
山下 翔
ローソンだ近くに行って見てみよう 雨の横断歩道を渡る
コロナ禍で大道芸人来なくなり悲しみ居らん広場の地面
どろ沼にはまつたひとがさしあたりしづかに沈んでゆくYouTube
ほんとうの愛のことばをでたらめな花の言葉として贈るから
夏休みまだだいぶあり風を浴びてこれから出来ることのいろいろ
うす紅の蕾がながき時かけてゆたかに冬の白ばらとなる
どこからか鼻腔をくすぐる金木犀なにか小声にもの言ふごとし
ねむりゐるからだのうへに猫が来てひとつながりの闇となりたる
甘つちよろいことを言ひます そばにゐてくれる同僚それだけで良し
ぼくらになかった未来かあ……ウケる 考える 電車が川を渡りきるまで
懸命に歩いて来たが最初から道が違うという夢なりし
夏衣の母のあゆみの衰へて来しあのころが晩年なりしか
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