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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
梶原 さい子
かなしいね人体模型とおそろいの場所に臓器をかかえて秋は
秋の字の書き順ちがふちがひつつ同じ字となる秋をふたりは
網戸にはときおり欅の影ゆれて目詰まりしやすい光があった
くぼみには白き卵をのせるべしああやはらかき秋の身体
駅から五分の町にわが住みまだ知らぬ六分の町七分の町
右手だけぐうんと長く描かれて子は絵日記に兎撫でいる
この夏に失ったもの 手洗いの藍の服から藍が流れる
裏庭に金管楽器さびてゆく海はひかりを招きつづける
われはわれにてなお何ならむ焦がるれば夜の稲妻膝照らすなり
ひと夏の夏百日の一日の金赤のダリア黒赤のダリア
一艘の右舷に倚りて観る花火かたむきながら人らさびしい
みいんみん みんな死んだよ 子供らはアイスクリームの味も知らずに
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