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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
梶原 さい子
通過電車の窓のはやさに人格のながれ溶けあうながき窓みゆ
千万のまなこの前に倒れゆく力士の妻は哀しかるべし
「憎らしい顔だつたわね」本当は き、北の湖の尻が憎らし
七月七日一夜かぎりの逢ひの外白牛はやさしき眠りを得しや
ハードルをつぎつぎ越ゆる若き
脚
あし
のむかうに暗き夏のくさむら
夏山をつぎつぎに行く雲の影どの雲というかげではなくて
だいもーん、だいもにおーん。アスファルトぬくきがうへのこころは念ず
甘い油のチキンライスを飲み込んだ実家の隙間だらけのキッチン
夜泣きする妹の子を覗き込むおおきい蜘蛛かもしれない私
一メートル四方に五十発の弾降つて風化できるか沖縄の戦
焼け跡を歩きて溶ける靴底の臭いは想像できる できるか
草のなかに草のやうに倒れてをれば夜はわれのなかより
蛍
ほうたる
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