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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
大島史洋/あろうことかもやしが風に舞うようとわが大車輪を妻は評しぬ
大島史洋/この海のむこうにアメリカ くりかえす吾子とすこし恥ずかしきわれと
米川千嘉子/悪夢のごとくスーパーマリオが似合ふ首相リオにあらはれわれは萎えたり
米川千嘉子/冬晴れに背の縮みたること著(しる)しわが母コウテイペンギンの背丈
米川千嘉子/ハンドルを回せば父母いもうとも薄く出で来し洗濯機の記憶
米川千嘉子/ひとは誰かに出会はぬままに生きてゐる誰かに出会つたよりあかあかと
米川千嘉子/はるばると泥土に流されゆくものか小さき鉄の黒文鎮も
訂正のお知らせ
米川千嘉子/防災無線豪雨のなかに音にごり耳とほき母の孤独おもへり
平山公一/溶鉱炉百八メートルの頂に製鉄所三百万坪を瞰る
嵯峨直樹/五指の間に五指をうずめる 薄らかな光ちらばる夜の市街地
嵯峨直樹/さえずりをか細い茎にひびかせて黄の花すっくり花野に立てり
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