コンテンツへスキップ
砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
土井礼一郎
この国などどうでもよいが首ばかり丹念に洗う湯屋にて洗う
生き物をひかりのなかに置くことがさびしいのです電子オルガン
よぎる顔の定かならざる日暮れには数式のごとく会えぬ君あり
簡単に土下座できるといふ君の鶏冠のごとき髪を撫でたし
指しゃぶりやめない吾子のつむじからふっくら土と雨と春の香
キリストに臍あることのかなしみにつながっている夜の水道
君は君のうつくしい胸にしまわれた機械で駆動する観覧車
見れるだけ爪を見ている少年の母の怒号を受けてる睫毛
増やしてもよければ言葉そのもののような季節があとひとつ要る
相槌がみづで笑ひが花だらうほそき花瓶のやうに話せり
ひと冬をひと冬なりに伸びておりはまなす色のセーターの襟
街路樹が百万の
灯
ひ
を点すころひつそりと神は瞼おろせり
投稿のページ送り
前のページ
固定ページ
1
…
固定ページ
11
固定ページ
12
固定ページ
13
固定ページ
14
次のページ