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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
内山晶太
ここにいま杖捨つるべし朱鷺色に雲暮れてゆくこの時にこそ
白鳥の胸に番号ふられゐてあなたと乗るのは「6」の白鳥
牡蠣食べて震える舌よどこまでも私が生きるこの生のこと
遠くから見下ろすビルの屋上が風の袖口のように小さい
やはらかな身を擦り寄せる猫のごと火は親密に紙へ及びぬ
鏡の、十指を押せど触れやうのなき奥行きへ深まりてゆく、秋は
居眠りの少女が腕に寄りかかる『めだかの飼い方』ひざに広げて
ふみもみず日は過ぐ あをき
月魄
つきしろ
のひかりやどせるばかりの函に
郵便ポストのように自販機は無くなる自販機の下の世界も
いひぎりの乾びて黒き房の実の
空
そら
の無数を無惨と言はず
毒はきれい毒はおいしいるるりらとひかるつららに子どもらは知る
博物画 産毛のような描線でわたしも感情をえがきたい
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