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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
花山 周子
斎藤茂吉/このこころ葬(はふ)らんとして来(きた)りぬれ畑(はた)には麦は赤らみにけり
斎藤茂吉/のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳(たらち)ねの母は死にたまふなり
正岡子規/くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる
佐藤佐太郎/避雷針するどく立てる街空をあたたかき硝子戸のうちより見をり
長塚節/馬追虫(うまおひ)の髭のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想(おも)ひ見るべし
佐藤佐太郎/薄明のわが意識にてきこえくる青杉(あをすぎ)を焚(た)く音とおもひき
平岡直子/すごい雨とすごい風だよ 魂は口にくわえてきみに追いつく
平岡直子/きみの頬テレビみたいね薄明の20世紀の思い出話
平岡直子/女の子を裏返したら草原で草原がつながっていればいいのに
平岡直子/夕暮れの皇居をまわるランナーはだんだん小さくなる気がしない?
平岡直子/無造作に床に置かれたダンベルが狛犬のよう夜を守るの
平岡直子/無造作に床に置かれたダンベルが狛犬のよう夜を守るの
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