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砂子屋書房 一首鑑賞
日々のクオリア
投稿者:
平岡 直子
わが影に燕入りたり夕光(ゆうかげ)に折れ曲がるわが胸のあたりに
あらくさにしんしん死んでゆける夏黄のフリスビーと毛深き地蜂
カバに手を掛けてるヒトが穴だった顔はめパネルやればよかった
階段の底までくだり昼くらきコーヒー店に来てまづ眠る
足裏より夏来て床に滴りしすいかの匂いまばゆい午後だ
峠から無限にひろがる星空に吸えないタバコをすわされそうで
コーヒーの湯気を狼煙に星びとの西荻窪は荻窪の西
雪を踏むローファーの脚うしろから見ていて自分が椿と気づく
夕照はしづかに展くこの谷のPARCO三基を墓碑となすまで
セイムタイム セイムチャンネル セイムライフ 悪夢の続きだったとしても
pianist 左手にキウイのいろと右手にストロベリーの色と
差し向うさびしさしりて一脚の椅子とむきあう相聞歌篇
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